まだまだある★カラダに良いことだらけの朝タン習慣
前回は、朝タン習慣が筋力低下予防、フレイル予防につながるお話をしました。
今回は、朝食に積極的にタンパク質を摂取する〜朝タン習慣のその他の効果についてお伝えします。
その他朝食にタンパク質を摂取するべき理由
・脳内機能を活性化させ、仕事力、学力向上につながる
平成15年に文部科学省が朝食摂取と学力テストの結果について調査しています。人間の脳は右脳と
左脳に分かれており、左右で異なる活動をしているといわれています。テスト科目のうち、国語・
社会は右脳、理科・算数/数学・英語は左脳で考える科目です。この調査の結果、脳の左右の差はな
く、どの試験でも朝食を摂取したかどうかで学業成績に約2割もの差が出ていることが明らかにな
りました。さらに、朝に摂取する栄養の種類と午前中の知的作業効率を調べた研究では、炭水化物
中心よりも、タンパク質を中心に摂取した時の方が、その後の計算課題の正答数が多く、知的作業
効率が高くなることが示されました。つまり、身体活動にスイッチを入れ、午前中から脳機能を高
めるためにはタンパク質を適切に含んだ朝食を摂取することが必要であります。タンパク質は脳内
機能を活性化させるため、学業や仕事にも良い影響を与えてくれます。
・認知機能低下を防いでくれる
質の高いタンパク質を朝食に摂取すると加齢にともなう認知機能低下の予防につながる可能性がある
と国立長寿医療研究センターが行った、地域住民対象長期縦断疫学研究のデータを解析して明らかになっています。
・免疫力向上、老化予防にもつながる
東京都健康長寿医療センター研究所によって、BMI20以下のやせ型の高齢者は早く亡くなる傾向にあると
発表されました。原因は老化に伴い食が細くなる上、栄養の吸収効率が下がり、栄養不足になってしまうからです。特にタンパク質が不足すると、病原体から身を守ってくれる免疫力も低下します。
・カラダの体内時計を整えてくれる
早稲田大学理工学術院の研究によると、タンパク質が豊富な食事には、睡眠、体温、ホルモン分泌などの体内時計を調整させる効果があり、タンパク質を構成するアミノ酸の一つである「システイン」にも、体内時計を調整する機能が認められています。
「体内時計」=睡眠・体温・ホルモン分泌などの生理機能、自律神経制御。
朝から十分な量のタンパク質を摂取すると、生活リズムが整って、1日を健やかに過ごせます。
起床後1時間以内に摂取することも推奨されています。
・ダイエット効果、シェイプアップ効果にもなる
タンパク質には、食欲抑制や代謝アップといった、ダイエット効果が期待できます。
タンパク質を消化する過程で分泌される、コレシストキニンやGLP1といったホルモンには、食欲を抑える効果があります。また、タンパク質は食事をエネルギーに変換する働きがあり、脂肪燃焼や基礎代謝の維持にも大きな役割を果たしています。よって、朝食でしっかりとタンパク質を補うことで、1日の摂取カロリーを抑えつつ、痩せやすい体をつくれます。
このように筋力維持、向上だけでなく、朝食に夕ンパク質を摂取することは様々な健康向上につながります。
朝タンカードを参考にしていただき、少しでも多く朝食にタンパク質を摂ってみてください!
