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結オススメの健康情報日記

【オススメしたい熱中症対策】

現在6月にもかかわらず、全国各地で猛暑日が続いています。毎日のようにニュースでも取り上げられている熱中症。熱中症は重度の場合、命の危険にさらされます。熱中症にかからないように心がけることは、健康を保つ上でとても大切です。

そこで今回は、結オススメの熱中症対策と最新の熱中症対策情報をお伝えします。ご存知の内容もあると思いますが、あらためてご覧いただき参考にしてください。

●「暑さ指数(WBGT)」を知り、熱中症リスクを。

暑さ指数とは、熱中症の危険度を判断する数値です。人体の熱収支に与える影響の大きい①湿度、②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、③気温の3つを取り入れた指標です。

熱中症の危険度を判断する数値として、環境省では平成18年から暑さ指数(WBGT)の情報を提供しています。暑さ指数(WBGT)は乾球温度計、湿球温度計、黒球温度計による計測値を使って計算。

※輻射熱とは、日射しを浴びたときに受ける熱や、地面、建物、人体などから出ている熱です。温度が高い物からはたくさん出ます。暑さ指数(WBGT)は労働環境や運動環境の指針として有効であると認められ、ISO等で国際的に規格化されています。

(公財)日本スポーツ協会では「熱中症予防運動指針」、日本生気象学会では「日常生活に関する指針」を公表されています。

環境省の熱中症予防情報サイトではその日の暑さ指数を確認することができます。また、暑さ指数メール配信サービスもあり、熱中症の警戒リスクを日々把握することができます。是非一度ご覧ください。

※画像にて暑さ指数表を貼り付けておきますので、ご確認ください。

「熱中症で搬送される半数は実は屋内」

屋内で過ごす際、熱中症を予防するにはエアコンによる温度調整は必須消防庁などの調査によると、熱中症で救急搬送された方のうち、半数以上が住居で発症しています。住居内で搬送され方の約9割がエアコンを使っていなかったことが判っています。節約のためエアコンを使用しない方。特に皮膚の温度センサ一の感度が鈍くなり、暑さを感知しにくくなっているご高齢の方、乳幼児、疾患、生活習慣病の方は注意が必要です。

般的にエアコンは室内外の温度差が大きいときに運転をオンにすると多くのパワーが必要になるため、一旦室内が適温になると、つけっぱなしでも少ない消費電力量でキープすることができます。また、冷房の温度を1度上げるだけで、約10%の節約になるともいわれますが、冷やすために使う電力よりも「風量を上げるほうが使用量は少なくて済む」ので、設定温度を下げるよりも風量を上げた方が節約になります。設定温度を1度上げ、風量を上げることで、節約することができると言われています。

●熱中症の症状についてあらためて知っておく。自身が体調不良、熱中症にかかっているかを早めに知る上で、熱中症の重症度分類と症状について理解しておくことは大切です。画像にて貼り付けていますので参考にしてください。

●結オススメの熱中症対策

①自宅に「温湿度計」を設置する。

室内の温度、湿度を把握しておくことは、夏場に熱中症対策、エアコンの温度調整をする際に有効な指標となります。ニュースやネットにおける当日気温だけでなく、室内に温湿度計を設置して室内温度を把握しておくことが大切だと考えます。

②自宅に1台は血圧計を置き血圧変動を確認して体調を把握しておく。

・冬場に暖かい部屋から冷たい浴室などに移動した際、血管が収縮して血圧が上がるように、暑さの厳しい屋外から冷房の効いた部屋に入ったときにも同じことが起こります。

・暑い空間と涼しい空間を行き来していると、自律神経のバランスの乱れにもつながり、血圧のコントロールや体温調節に不調をきたします。

・たくさん汗をかくことで体水分が不足すると血液の流れが悪くなり、血圧が上がりやすく、血管も詰まりやすくなることがあります。

・一気に多量の水分補給をすると、急激に血液量が増加し、一時的に血圧が上がることがあります。

これらのように夏場は血圧の変動が大きくなるため、熱中症対策としてご高齢の方だけでなく、若

い方も血圧計を保持して血圧を把握しておくことも大切だと考えます。

③自宅内で日当たりの良い場所を「遮光」する。

人間が感じる暑さには、太陽光や地面からの照り返しなどの高温の物体から直接・間接に受ける放射熱(輻射熱)も関係します。日光や,発熱体からの輻射熱を受けると、暑さを強く感じます。窓から入る太陽の光をカーテンなどで遮断することも熱中症対策に有効です。日の光を取り入れることもカラダに大切ですが、暑い日は日当たりの強い場所だけでも遮光しましょう。

④長時間外出時には「経口保水液」を常備する。

熱中症の恐れがあるときに有効な経口補水液。いざという時に外出時に常備しておくと良いと考えます。ですが毎回経口補水液を購入するにはお金がかかってしまい現実的ではありません。そこで経口補水液に近い飲み物を簡単に作れるレシピを紹介します。

★経口補水液の作り方(レシピ)★

次の材料を混ぜ合わせるだけで、お家で簡単に経口補水液を作れます。

*水500ml

*塩1.5g

*砂糖20g

このレシピを基本としつつ、砂糖の代わりにミネラルやビタミンを多く含むはちみつ(大さじ1)を入れたり、クエン酸が豊富なレモン汁を入れたりといったアレンジを加えるのも良いと思います。

※経口補水液を作ったら、その日のうちに飲み切ってください。保管はオススメできません。

※経口補水液は脱水状態のときや、十分に水分が摂れないときに飲むものです。塩分や糖分の過剰摂取になりかねないため、健康なときに常飲するのは避けましょう。

※経口補水液は食事と一緒に摂取すると、成分の吸収効果が弱まってしまいます。そのため、食事との間隔を30分以上あけることをおすすめします。

⑤のどが渇いていなくても1時間に1回はコップ1杯程度の水分を補給する熱中症の危険が高い時期は、意識的に水分を補給することが大切です。外出時だけでなく、自宅で過ごしている際にも口渇前に水分を補給しておくことが大切です。

※特に起床時が一番大切です。睡眠時間は1日の1/4を占めます。その間水分をとることができないため、摂取する必要があります。

⑥外出時に「首を冷やすアイテム」を使用する。カラダの体温調整中枢は首回りにあるため、屋外における熱中症対策として首回りを冷やしておくことは有効です。最近では首に巻く保冷剤や扇風機があります。

⑦外出時は「日傘」を積極的に活用する。木陰や人工日よけにより、直射日光を下げることで3からプC、体感温度が下がるとされています。また、日傘の使用により頭部の体感温度が4〜9C、全身の体感温度が1〜2C低下するとされています。日焼け防止だけでなく、「日傘」は熱中症対策にもオススメです。男性も夏場は日傘を活用しても良いのではないでしょうか。

⑦環境要因だけでなく、内的要因一カラダの調子を整える。熱中症対策は前述したような環境要因ばかりに目

を向けがちですが、当然自身のカラダの調子を整えておくことが何より大切です。健康三原則「食事・睡眠・適度な運動」。その中で夏に不足しがちなのが「運動」です。「暑いから運動はしない」は間違いです。結でもお伝えしている屋内でもできる適度な運動は、夏場でも是非続けていただき、体力維持向上に努めましょう。

※暑さ指数が高い場合、屋外での過度な運動はご注意ください。

●熱中症対策で注意したい日常生活習慣

①外気温と室内温度の差

熱いからといって室内を冷やしすぎるのは要注意。冷房で室温を下げ過ぎないようにしましょう。設定温度は26〜28C、 外気との温度差は5C以内が目安です。室内を冷やしすぎると屋外に出た際、温度差が大きくなり、熱中症のリスクが高まります。また、コントロールできない冷房の効いた場所へ出かける時は、上着やストールなど、羽織れるものを持っていき、温度差を小さくしましよう。

②屋外で地面からの高さの違いによる温度差に注意。また、子どもは大人に比べて高温環境下にあることを頭にいれておく気温が高くなると、地面近くは気温で表される数値より暑くなることがあります。環境省が発行する「熱中症環境保健マニュアル2018」では、通常気温は150cmの高さで測るが、東京都心で気温が32.3Cだったとき、幼児の身長である50cmの高さでは35Cを超えること、さらに地面に近い5cmは360C以上であり、大人が暑いと感じているときは、幼児はさらに高温の環境にいることになると報告されています。また、子どもは体重に比べて体表面積が広い分、気温など周囲の環境の影響を受けやすいと言えます。また、幼少期の子どもは大人よりも身長が低い為、地面からの照り返しの影響を強くうけます。このため、大人が暑いと感じているとき、子どもはさらに高温の環境下にいることになるため、注意が必要です。

※よくご高齢の方が地面アスファルトに近いベンチなどで休息されている姿を見かけますが、前述したように地面に近い場所は温度が高くなっており、知らず知らずのうちに休憩をとるつもりが、熱中症リスクを高めていることにもなりますのでご注意ください。

③屋外におけるマスク着用について。屋外ではコロナ対策だけでなく、熱中症対策にも気をつけなければいけません。熱中症対策においては、2メートル以内に人がいなければ、マスクは外しておくことが推奨されています。